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♪モンポウ作曲《内密な印象》より〈秘密〉
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作品１、１９１２年作曲、約２分半。

フェデリコ・モンポウについては、「歌と踊り第8番」の 解説のページに簡単に記載いたしましたので、ご覧下さい。

〈秘密〉は９曲から成る《内密な印象》の第８番です。
この組曲は、１９１１年から１４年に書けて書かれた彼の 処女作です。
独学で作曲されたということですから、彼の天才ぶり に驚かされます。

〈秘密〉はアリシア・デ・ラローチャ先生がリサイタルでアンコール としてたびたび演奏なさったので、お聴きになった方も多いでしょう。
たった２ページですが、大変心に残る作品で、是非、皆さんに 弾いて頂きたいと思っています。
伝承の演奏方法を選ぶか、テキストを最重要視するか、 それを論じるのは後日に回すと致しまして、
ここではモンポウ作品の 紹介者であるモンポウ夫人カルメン・ブラーボ先生より教えて頂いた演奏方法をまとめます。
楽譜は残念ながら国内版はありません。 サラベール版になりますので、宜しくお願いいたします。

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さっそく、楽譜を見てみましょう。

１〜２小節目・・16分音符のＧis と付点４分のEisは、1拍目のCisの響きの 中で弾きます。（ＧｉｓとＥｉｓは弱く）。
ペダルは、アウフタクトのHではなく、1拍目のＣisで踏み、Eisまでその ペダルを続けます。Hは踏みません。
３小節目・・メロディはＤｉｓ−Ｅｉｓ−Ｆｉｓ−Ｇｉｓとはつらつとして表情で 進んでいき４小節目Ａナチュラルは少し長めに。
５小節目・・少しrit 6小節目・・Gis すこし激しい表情で。　−　はｒｉｔ　を意味します。
７小節目・・Ｆｉｓ−Ｃｉｓ　表情豊かに（エスプレシーボ）、ゆっくりと。 　　　　　　　右手のＣｉｓを受けて左のＣｉｓを意識して弾きます。
８小節目・・Ｅ−Ｃｉｓ再びテンポをもどし、少し強めに。
１１小節目・・Ｃｉｓ−Ｈ　スフォルツァンド、よく響かせます。すこし元気よく。
１２小節目・・左手　Ｄ−Ｈを少し意識して。
１３小節・・・Ｃｉｓ　Ｆｉｓ　表情豊かに。情感をこめて。
１４小節・・・左手をdim, 特にＣｉｓから a はdimします。
１５小節・・・Ｄｉｓ　は　弱く。しかし、よく響くように。
１８小節目・・少し強め、たっぷり時間をとって、dim.
１９小節目・・弱く

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２０小節目・・イン・テンポ
22小節目・・ここからは、第１楽節より、もっと表情をつけて弾きます。
２４小節目・・Ａナチュラルは少し長めに。
２６〜７小節目・・Ｇｉｓ　−Ｅは　エスプレッシーボ、時間をとって、心をこめて 弾きましょう。
２７〜８小節目・・・Ｆｉｓ−Ｃｉｓ　は甘く、ゆっくりと。
２８〜９小節目・・・Ｈ−Ｃｉｓはイン・テンポ
３１小節目・・・Ｃisはスフォルツァンド
３２小節目・・・左手のＤ−Ｈはmf
33小節目・・・Ｃｉｓ−Ｆｉｓはエスプレシーヴォ
３６小節目から　ｒｉｔ　かけて。
３８小節目・・少し強く（ｍｆ　ぐらい）、たっぷり時間を取って。
３９小節目・・・弱く

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４０小節目・・休止符ながめに。
４１小節目・・・テンポで。でも遠くから聞こえるように。
４６小節目・・・Gis ― E　弱く
４７小節目・・・Ｆｉｓ−Ｃｉｓ　は充分に表情つけて、テヌートで ゆっくり。モルト・エスプレシーヴォ
48小節目・・・Ｈ　―　Ｃｉｓはイン・テンポ
５２小節目・・・少し強く。
５３小節目・・・弱く
５４小節目・・・とても弱い音で、でも鍵盤の奥深くまで弾いて、 よく響かせましょう。

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下記ガイドブックと 併せてごらんください。
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