?楽譜について?

　 ブルグミュラー25番練習曲は大変人気のある作品なので、国内で多数出版されています。

そのおおもとになっているのはフランスの初版とドイツの校訂版の２種類ですが、スラーの指示が大きく異なっているのが特徴です。

　 初版によるものがブルグミュラー自身のオリジナルで、スラーが弦楽器のボーングを表すという古典派の伝統に沿って比較的短く切る傾向が見られます。

代表的なものにはウィーン原典版、音楽之友社版などが挙げられます。

　 その後ドイツのペータースによる校訂版では、ロマン派以降のフレーズを表す長いスラーに書き換えられ、より旋律感が伝わりやすくなっています。

そのため特に初心者には適しているため、全音楽譜版など、より多くの版に使用されています。

　 また子供に使いやすくするために、音符が大きいもの、楽語などの解説を多く載せたもの、
挿絵を入れたものなど、各出版社が色々工夫しているので、用途にあわせて楽譜を選択すると良いでしょう。　

（森直紀）